香取神宮は千葉県香取市にある神社です。
御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。
茨城の鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神(たけみかづちのかみ )とともに出雲の国譲りをした神様として知られています。
古くから家内安全、産業(農業・商工業)指導の神、海上守護、心願成就、縁結、安産の神として深く信仰されてきました。
特に、勝運、交通 安全、災難除けの神としても有名です。
訪れた時は ちょうど楼門の塗りなおし工事が終わったばかりで色鮮やかになっていました。
朱の色が独特です。
わたしはお習字を思い出しました。
手習いを持っていくと、先生が赤で手直しをしてくれます。
その朱の色にそっくりと思いました。
おみくじを引いてみる
せっかく有名な神社に来たのでおみくじを引いてみたいと思います。
香取神宮のおみくじ会場です。
*2024年12月に訪れた時の様子です。
*同じおみくじが引けない場合もあります。
楼門から拝殿のあるエリアに入ってすぐのところです。
このときはシンプルなおみくじ、開運招福のお守り入りのおみくじ、多言語おみくじ、こどもみくじがありました。
シンプルなおみくじ
まずは よくあるタイプのシンプルなおみくじです。
御御籤 二十一番
晴れ渡る 月の光に うれしくも 行く手の 道の さやか なりけり
暗くて見えない道も月がさし初め 明るくなる如く 幸福次第に加わる運ですから
あせらずさわがず静かに身を守って進むべき時に進んで 何事も成就すべし
小吉
小吉で「暗くて見えない道」だけど、だんだんと明るくなりはじめて「幸福次第に加わる運」。
穏やかな言葉で励ましてくれていいおみくじだと思いました。
運気が盛んでイケイケのおみくじよりも、地道に頑張りなさいというおみくじが好きです。
裏側に神の教も書いてありました。
天地いっぱいひろがる力、神とひとつになった時
肉体に制約される人間の力は、まことに小さくか弱きものですが、神様に通じ、神様と一つになりきれば、果てしなく大きな強い力となっていくのです。日々ひたむきに神様を仰ぎ敬い信じ、御一体になるまで拝み続けましょう。神様の御恵みの御光がこの身に家庭に満ち満ちて、屹度、大きな幸せが与えられます。
宗教色が強い言葉。
特定の宗教を信仰していないし、勉強もしていない私にはいまいちわからない。
とにかく 毎日謙虚に前向きに生きることが大切だよってことでしょうか。
この神の教えを読んでいたら、タロットカードの節制を思い出しました。
開運招福 おみくじ
もう一種類、違うおみくじも引いてみました。
糊付けをはがしていくと、お守りが現れました。
入っていたのは福枡(ふくます)。
枡(ます)枡(ます)繁盛 ますます隆盛と云う言葉にあわせて、開運招福、家内安全の縁起物として多くの信仰を集めております。
こういう縁起物ってダジャレが多いですよね。
おせち料理を思い出しました。
まめまめしく働けるように黒豆を食べる、とか言われてるじゃないですか。
枡が出てきたのって初めてです。
確かにお祝いや神事の時にのお酒やお米を入れるのに欠かせないから縁起ものなんだろうな。
このおみくじにも心得が書いてありました。
このおみくじをひいた人は、自分の必要とする項目をよく読むこと。吉なればさらに幸を増し、たとえ凶なりとも信心深ければその身に吉が授けられます。
「信心深ければ」というのが分かりにくいけど、おみくじを読んで心当たりがあるようならば、心持ちを見直したり、生活を改めればきっといいことがあるよってことなんでしょう。
おみくじの本文はなかなか厳しいものでした。
末吉
多事多難な時。内部の悩みでもめ事が起きるか、思うことが通じないという要警戒の状況にあります。
こういう時は根本的なところで解決をはからないと後に禍根を残す。自分が悪いと思ったことは素直に認め、政策の転換をはかると突破口も見つかり明るい見通しが立ちます。
項目別も難しい状況が並んでいます。
でも、このおみくじ、書いてあることがかなり具体的。
このわかりやすさ。
親切な感じさえします。
おみくじを引いてからすっかり忘れていたけれど、今気が付きました。
仕事で思い当たることがありましたよ。
実はけっこう大きめのミスをしてしまいまして。
一緒に働いてるパートさんだけでなくて、複数の職員にも迷惑をかけてしまいました。
重大なミスだったので、関係者各位に謝罪して。
普段の仕事を見直しました。
でもねえ。
わたしがミスしたことをパート仲間さんと話をしてみると、私とほぼ同じやり方をしていたことが分かりました。
だから、私じゃなくてもミスをする可能性があったんですね。
まさに「根本的なところで解決をはかる」ことが必要だったってことです。
おみくじ、すごーい。
と今更ながら思いました。
さすが、香取神宮のおみくじです。
それでは また☆